ピアノソナタ第11番 トルコ行進曲

この曲は、いつ頃モーツァルトが作曲したのかはハッキリ分かっていませんが、1778年にパリで作られたという説もありますが、1783年にウィーンかザルツブルグで作られたとする説もあります。最近の研究では、1783年の説の方が有力になってきているようです。
誰もが知っているトルコ行進曲
トルコ行進曲は誰もが知っているモーツァルトのピアノ曲ではないでしょうか。
ピアノを習った経験のある人でしたら知らない人はいないでしょう。ピアノの演奏会などでも、このトルコ行進曲だけが単独で演奏されることも多いのですが、全部で3つの楽章からなるピアノソナタの第3楽章になります。『ピアノソナタ第11番 トルコ行進曲付き』とされる場合もあります。
曲構成
曲の構成は第1楽章から第3楽章までの構成になっています。
一般にソナタといえば第4楽章まであります。曲の構成も『急-緩-舞-急』になるのですが、ピアノソナタ第11番には『緩-舞-急』しかありません。
第1楽章にあるべきとされているソナタ型式がないにも関わらず、モーツァルトは型式を越えてソナタを作り上げました。この時代では珍しい作り方といえます。
第1楽章 Andante grazioso(アンダンテ グラツォオーソ) イ長調
主題が提示され、6回の変奏から成り立っています。子守歌のような主題が、軽快でかわいらしく、そして美しく悲しいイメージを表現しています。日本でもたびたび映画に使われる楽章で、ピアノを演奏している優雅な様を表現するのに使われることがあります。
第2楽章 Menuetto(メヌエット) イ長調
メヌエットとトリオの複合三部型式の楽章になっています。フレーズも不規則で、モーツァルトが作ったメヌエットの中で、とりわけ独創的なものと言えます。
第3楽章 Rond Alla Turca:Allegretto(ロンド アラ・トゥルカ アレグレット)イ短調
第3楽章が有名なトルコ行進曲です。複合三部型式で、当時の流行のトルコ趣味を曲に取り入れたものになります。左手の伴奏がトルコの軍楽隊の打楽器の響きを思わせ、パレードの光景が思い浮かびます。軽快な曲調で、親しみやすいメロディになっています。
きっかけは軍楽
ピアノソナタ第11番が作られた頃のウィーンではトルコの軍楽が大人気でした。それにあやかり、この曲は作られたのでしょう。やがてウィーンにはトルコブームがやってきます。このブームにのって、モーツァルトのピアノソナタ第11番の人気も跳ね上がったのです。
COLUMN〜私とモーツァルト
幼い頃からピアノを習っていた自分は、弾けるようになりたいと憧れていたのはベートーヴェンのエリーゼのためにでした。比較的簡単に引け、暗譜も容易でしたので、小学校低学年の自分でもすぐに弾けるようになりました。次ぎに目をつけたのがトルコ行進曲です。ピアノの個人レッスンでする簡単な練習曲に飽き飽きしていたので、いつも楽器店のピアノピースの場所に入り浸っていました。そこでトルコ行進曲のピースを買い、いそいそと自宅に帰り、そのままピアノの前に座ったのですが……小学生には強敵でした。オクターブの鍵盤をずっと押えながら弾き続けることができないのです。まだ手が小さいので仕方ないのですが、指がつりそうになってしまいます。単音で弾くと味気ないものになってしまいます。結局自分のものとして仕上げることはできませんでした。最近ではショパンの曲ばかりを弾いていたのですが、このサイトを作ることで思い出し、ピースを引っ張り出してみました。大人になった今では難なく弾けました!まだ指使いがおかしくて、鍵盤上で指がこんがらがってしまいますが、近いうちに自分のものにできるでしょう。




